E231系近郊型デビューから今日まで

The History of Suburban Train Series E231


新しい記事ほど下にあります。ご覧の際はご注意ください
ローカルすぎる話題&写真がなくてすみませんm(_ _)m


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小山車両センター(旧:小山電車区)E231系の軌跡

私が独自調査した資料です。全ての事項を追えているわけではありません。間違っている記事、 または追加記事等ございましたら掲示板でお知らせくださると嬉しく思います。

●もくじ *下の項をクリックするとその項まで移動します
E231系近郊型製造開始(2000.3)
E231系近郊型デビュー(2000.6.21)
ダイヤ改正で運用本数大幅増加(2000.12.1)
連結器が外れる事故(野木)(2000.12.25)
連結器が外れる事故(浦和)(2001.1.13)
高崎線で試運転開始(2001.4)
高崎線でE231系デビュー(2001.9.1)
前面の行き先表示に変化(2001.10)
高崎線115系さよなら運転(2001.11.30)
ダイヤ改正で宇都宮線に115系運用追加(2001.12.1)
車内の電光掲示板の変化(2002.5?)
車内の電光掲示板の変化(2002.7)
(車外)号車番号貼付(2002.7)
ドアチャイムの変化(2002.7?)
宇都宮線運用改正、一部列車が115系→E231系へ(2002.7)
ダイヤ改正、115系まだ残る(2002.12.1)
E231系近郊型製造一段落、宇都宮線運用改正(2003.2)
東海道本線への導入が決定(2003.7.4)
3.13ダイヤ改正、宇都宮での系統分割(2004.3.13)
弱冷房車の位置を変更(2004.4)
2階建てグリーン車デビューは7月に決定(2004.5.12)
小山車両センターへ名称変更(2004.6)
2階建てグリーン車を運用開始(2004.7.1)
グリーン車の組込順序の方式が崩れる(2004.9.10)
ダイヤ改正、自動放送使用開始(2004.10.16)
先頭車の編成番号札にグリーンマーク貼付開始(2004.11)
2004年内のグリーン車組み込みが終了(2004.12)
鉄道ダイヤ情報誌に最新の運用表が掲載される(2005.1)
高崎線運用列車中心にグリーン車連結列車増加(2005.3)
基本編成全てにグリーン車を連結(2005.7.1)
付属編成のみの列車での自動放送開始(2005.11.1)
E231系近郊型小山車追加生産開始(2005.12)
追加製造の小山車登場(2006.1.31)
宇都宮・高崎線上野発着全列車グリーン車連結へ(2005.12)
充実の2006年3月18日ダイヤ改正(2006.3.18)
御殿場線山北に到達したU-109編成(2006.4)
U-585・U-107編成を小山車両センターへ返却(2006.5.22)

E231系近郊型製造開始(2000.3)


中央・総武線用のE231系通勤型3編成の製造(2003.2.4〜23落成車)に遅れること 約一ヶ月、今度は宇都宮・高崎線用のE231系近郊型が製造された。 所属は小山電車区であり、以降導入される550両は全て小山電車区に配置される。 第一編成(U501+U2)は2003.3.8に東急車輛製造で落成している。 デビューするまでに基本・付属ともに5〜6編成程製造され、しばらくは試運転を実施。 東大宮操車場では5連を2本組み合わせた10両編成なども見られ、 付属編成のみの5両編成で本線を試運転する様子も見られた。 試運転では日光線にも5両編成で入線している。

E231系近郊型デビュー(2000.6.21)


増発用として一時的に小山電車区に配属されていた 113系30両(15両×2本)を置き換えて営業運転を開始。 該当列車は以下の通り。いずれも15両編成で、小金井以南で運用している。
平日下り
2527M:池袋8:15発→小金井9:34着
659M:上野19:31発→小金井21:01着
平日上り
2524M:小金井6:37発→池袋8:02着
2528M:古河7:28発→池袋8:32着
土曜・休日下り
2547M:池袋15:23発→小金井16:48着
土曜・休日上り
2532M:小金井8:37発→池袋10:06着
細々とした運用のため、この段階では宇都宮線ユーザー(一般人)の知名度は低かった。

ダイヤ改正で運用本数大幅増加(2000.12.1)


※写真…宇都宮線で運用されるU1編成(現 U501編成)

毎年恒例のダイヤ改正だが、今回の改正では東大宮操車場や小山電車区に大量留置していた E231系を一斉に運用を開始した。
なお、ダイヤ改正前までは上記の平日2往復・土曜休日1往復のみの運用を保持してきたが、 ダイヤ改正までは東大宮操車場で新製したての編成を入れ替えて運用するなどして E231系一斉営業運転開始に備えていた。
今までは細々とした運用しか入っていなかったため、 今回のダイヤ改正が「宇都宮線新型デビュー」と思っている一般人も少なくはなかった。 この段階では一日の宇都宮線列車のおよそ3〜4割を占めたため、知名度も飛躍的に向上した。 また、宇都宮ローカル運用にも進出。E231系5両編成が宇都宮〜黒磯間で往復しているほか、 付属編成同士を組み合わせた5+5連での運用も開始した。 (上野〜小金井間10両編成、小金井〜宇都宮・黒磯間5両編成という列車も登場。)
ほか、車両転配が多くあったため以下に記載する。
首都圏口に運用されていた新前橋電車区115系4両編成8本(300番台中心)
小山電車区へ転属
小山電車区211系全編成(A47〜62編成)
新前橋電車区へ転属(宇都宮線での運用は残る)
多数の小山電車区115系電車(これは今回に限ったことではない)
長野・松本地区を中心に転配

連結器が外れる事故(野木)(2000.12.25)


18:30ごろ、野木駅発車の際に宇都宮線に運用中のE231系(15両)の9両目と10両目の間の 連結器が外れて非常ブレーキがかかって停止した。 両車間は約2メートル程離れていた。

連結器が外れる事故(浦和)(2001.1.13)


14:55ごろ、浦和駅を発車の際に宇都宮線で運用中のE231系(10両)が、 9両目と10両目の間の連結器が外れて、非常ブレーキがかかって停止した。 1〜9両目は約2メートル離れて停止した。
このような事故が連続して起こり、1〜2両目と9〜10両目に衝撃吸収型の連結器に 欠陥があることが認められ、従来型の連結器に一斉に交換した
なお、今回事故の素となった連結器はE231系近郊型で初めて採用している。
参考記事:毎日新聞

その後の連結器だが、現在は連結器が外れる原因が究明されて改善されたため、 再び衝撃吸収タイプの連結器への交換が進んでいる
(2003年6月号の鉄道ピクトリアル誌による)

高崎線で試運転開始(2001.4.24)


小山電車区の115系が減る中で、高崎線への乗り入れも考慮され始めた。
基本10両編成だけでなく、付属5両編成も試運転に使われ、乗務員訓練などが本格的に始まった。 2002年12月改正現在でも付属5両編成は籠原以北の乗り入れがないが、 この試運転では付属5両編成が新前橋電車区に入線している。

高崎線でE231系デビュー(2001.9.1)


※写真…高崎線初日のU525編成

862Mでデビュー(U525編成)。 営業運転初日のデータイムはこの列車に充当された1編成のみが高崎線内で往復運転。 夜を中心に上野からE231系を普通列車で籠原などへ徐々に送り込むことによって 115系→E231系に置き換えていった。 置き換えは9月4日になって終わり、115系は若干減ってしまった。 115系で運用される15両編成を中心に置き換えたため、高崎線115系15両編成はこの時点で消滅。 この段階では高崎線にはE231系が1〜2時間に1本が来る程度だが、知名度はなかなかのものである。

前面の行き先表示に変化(2001.10)


先頭車前面の行き先表示の固定化とそれに伴う表示に変化が見られた。
例)Before:[宇都宮線]←交互→[小金井]
After:[宇都宮線]←路線名で固定
2001年10月ごろまで前面表示を2通りで表示していた。行き先と路線名を交互に表示していたが、高崎線運用開始とともに路線名で固定表示するように改められたような感じである。

なお、快速列車の側面の行き先表示にも変化があった。
例)Before:[高崎線]←交互→[快速アーバン前橋]
After:[快速アーバン高崎線]←交互→[快速アーバン前橋]
*快速列車の場合は上野行きでも路線名を表示するようになった。

高崎線115系さよなら運転(2001.11.30)


E231系投入から約3ヶ月で115系が引退することになってしまった。 高崎線115系最終日には若干数の115系しか走っておらず (ほとんどE231系に置き換えられていた)、HMも付いていた。

ダイヤ改正で宇都宮線に115系運用追加(2001.12.1)


2001.12.1のダイヤ改正で小山電車区のE231系180両を追加投入(高崎線に集中運用) することにより、高崎線から115系を完全に淘汰した。 しかし、高崎線に集中させたために宇都宮線では一時的に115系の列車が増加した。 また、宇都宮・高崎線の池袋・新宿発着の列車を延長運転した「湘南新宿ライン」が開業した。 115・211・215・E217・E231系を用いているが、両線ともにE231系をメインに運用している。

車内の電光掲示板の変化(2002.5?)


※写真…「行先は・・・」の表示

ドア上(鴨居部)の電光掲示板の表示内容に変化が見られた。
今までは
[次は 尾久]→ [Next Oku]→ [次は オク]
のような繰り返しだったが、
[次は 尾久]→ [Next Oku]→ [次は オク]→ [行先は 高崎]
のような行き先表示もするものに改められた。
全編成の表示統一はなかなか進まず、ファームウェアの更新に時間がかかったものと思われる。

車内の電光掲示板の変化(2002.7)


※写真…「・・・行」の表示

前の記事にあるような[行先は 高崎]の表示に新パターンが登場。
[次は 尾久]→ [Next Oku]→ [次は オク]→ [高崎 ]
このパターンは相鉄10000系の表示パターンと同一であるが、 E231系近郊型ではあまり普及しなかった。 一時期は見かける機会も多かったが、2003年度に入ったあたりにはほぼ見られなくなり、 2003年7月5日現在では付属のU64編成で確認されているが、2004年6月中旬には「〜行」で統一されてしまった(他は未確認)。
また、最後まで残ったU64編成については編成単位では表示が統一されず、編成中の一部車両だけが「〜行」の表示になっている場合もあった(他は未確認)。
なお、平成14年度以降に製造された(基本編成)U534編成からと、(付属編成)U51編成からは「行先は〜」と「〜行」 という両方の表示が可能になっていることから今後も目を離せないところである。

*U64編成の場合は5両中2両(モハ車)が[高崎 ]、残り3両が[行先は 高崎]のような表示だった。(2004年6月まで存在)

(車外)号車番号貼付(2002.7)


※写真…貼付したての号車番号シール

京浜東北線209系などで見られる車外の号車番号を基本10両編成にのみ貼付開始。 付属編成は11〜15号車となるはずだが、付属編成同士で組成する10両編成列車もあり、 号車数の不一致が発生するために貼付されていない。 なお、一部編成では号車番号シールの貼付位置が異なる。
U531編成の非公式側の5・6号車のステッカーが東京よりから2番目のドアの上に付いている。特に直そうということもないらしく、2003年11月04日現在でもそのままであったそうだが、現在は元に戻されている。

ドアチャイムの変化(2002.7?)


ドアの開け閉めの時だけでなく、停車中にもキンコンキンコンと鳴り続けるものである。
チャイムはドアの鴨居部に設置してある鳴動装置とは別物で、天井の冷房装置付近に設置されている。チャイムのボリュームは山手線のE231系ほどの小さな音で、意識しないとわからないものになっている。
なお、今のところ基本のU520編成で確認している。(2003年10月2日現在)

宇都宮線運用改正、一部列車が115系→E231系へ(2002.7)


E231系の大量製造に伴い、ダイヤ改正を待たずに一部115系列車がE231系に置き換えられた。 この時点で湘南新宿ラインでの115系運用が消滅した。

ダイヤ改正、115系まだ残る(2002.12.1)


この時点で宇都宮線列車の約8割はE231系になったが、少数ながら115系が残った。 新製の遅れもあっての115系残存だと鉄道ファンの一部では予測していた。
一方、高崎線では最も混雑のひどい朝ラッシュ時間帯上り列車にE231系を集中運用させた。 (2826M〜2110Yまでの上り列車4本が連続してE231系15両編成)
また、この改正で日中の宇都宮〜黒磯間のピストン列車のほとんどがE231系5両編成に 置き換わり、首都圏口では付属編成同士の5+5連もより多く見られるようになった。
中間先頭車付近(5〜6号車)でのドア位置の不揃いによる乗車位置の問題がない日中〜夕方を 中心湘南新宿ラインでも5+5連の運用を開始

E231系近郊型製造一段落、宇都宮線運用改正(2003.2)


予定通り550両が製造終了し、全ての編成が運用を開始した。 運用改正時点でも115系が複数編成残る。今後の動向が見放せない。
その一方、土曜休日では115系による15両編成が消滅してしまった。列車のスジは現在も据え置かれているため、引退前に1往復活躍していた時のダイヤを以下に示す。
(2530M [小金井8:37発→池袋10:07着]→回送 [池袋→東大宮操→池袋]→2537M [池袋15:23発→小金井16:51着])

東海道本線への導入が決定(2003.7.4)


老朽した113系電車の置き換え用として東海道本線の車両基地である国府津電車区にE231系近郊型が導入されることが決定した。詳細は以下の通り。
・合計590両を製造。113系を置き換える。
・590両には小山電車区用の2階建てグリーン車98両が含まれる。
・2階建てグリーン車を基本編成(10両編成)に2両連結。
・小山電車区の車両よりもボックスシートの多い構成になる。
・113系の2階建てグリーン車は211系用に転用する。

今回の導入分については小山電車区でまだ残っている115系の置き換え分も含まれ、 今度の導入によって115系による運用が完全になくなると思われる。
なお、この115系置き換え用として小山電車区に8本の基本編成(10両編成)が増備される予定である。
小山電車区に既存する基本編成の41本には中間の4・5号車に2階建てグリーン車を組み込み、捻出される中間付随車(サハE231)を東海道線用に転用する模様である。
今回は国府津・新前橋・小山の各電車区間での車両の流れが大きいために判明している事柄ついては以下に示す。

●小山電車区
・E231系10両編成(基本編成)
41本410両→49本490両
*取替え車両
中間付随車82両(41編成分)→国府津電車区E231系へ組込
[サハE231]


新製の2階建てグリーン車82両(41編成分)
[サロE231・E230]
*8編成分(16両)は編成単位で製造する。

・E231系5両編成(付属編成)
28本140両→不明(数編成増える見込み)
・115系4・7両編成
?本?両→全車両廃車および転属(?)の予定

●国府津電車区
・113系11両編成(基本編成)
34本374両→全車両廃車および転属の予定
*うち4号車に連結している2階建てグリーン車(サロ125…5両、 サロ124…29両)は田町・新前橋電車区の211系に転用する。
・113系4両編成(付属編成)
17本68両→全車両廃車および転属(?)の予定
・E231系10両編成(基本編成)
0本0両→42本420両
・E231系10両編成(付属編成)
0本0両→34本170両
*小山電車区から中間付随車サハE231(82両)が転属予定。新製編成に組込みの予定。

●田町電車区
・211系10両編成(2階建てグリーン車2両組込み)
2本20両→変化なし
・211系10両編成(2階建てグリーン車1両+平屋グリーン車1両組込み)
12本120両→変化なし
*取替え車両
平屋グリーン車12両(12編成分)→新前橋電車区211系へ組込み
[サロ211…6両、サロ210…6両]


113系の2階建てグリーン車12両(12編成分)
[サロ125・サロ124]

・211系5両編成(付属編成)
14本90両→変化なし

●新前橋電車区
・211系5両編成
73本365両→変化なし
*構成変更・グリーン車連結
*取替え車両
中間付随車34両(17編成分)→廃車
[サハ211]


113系(国府津電車区)の2階建てグリーン車22両(22編成分)と
[サロ125・サロ124]
211系(田町電車区)の平屋グリーン車12両(12編成分)
[サロ211…6両、サロ210…6両]

*グリーン車を連結する編成は以下のような編成を組むそうだ。5両編成を2本組み合わせた格好になる。
中間に運転台が配置されるようなアンバランスな編成で、捻出されるサハ211については廃車になるようだ。これは新前橋電車区では8両編成までしか検修できないからであると見られる。
←上野・大船   高崎・黒磯→
Tc211-M210-Mc210-Ts-Ts-Tc211-T211-T211-M210-Mc211

この置き換えにより、湘南新宿ラインでは100%の列車に、宇都宮・高崎線では80%程度の列車にグリーン車を連結することになっている。

現在は相互電車区の関係が薄いものの、池袋の立体交差工事の完成に伴う湘南新宿ラインの増発や、上野〜東京間の連絡線復活に伴う東海道本線と宇都宮・高崎線の相互直通運転開始をにらんだ形で導入・入替が進んでいくことになった。

参考記事:JR東日本プレスリリース(PDFファイル)

3.13ダイヤ改正、宇都宮での系統分割(2004.3.13)


※写真…以前は上野発黒磯行きだった551M列車

ここ近年は12月にダイヤ改正をしていたのだが、今回は上越新幹線の本庄早稲田駅の開業などに伴って年度末にダイヤ改正が行われた。 今回の改正では宇都宮線の運行列車の殆どが宇都宮を境にして系統分割をされたという点である。
宇都宮〜黒磯間では以前から昼間時間帯を中心にピストン輸送が目立っていたが、上野〜黒磯間を直通運転していた列車の殆どが宇都宮で分別されてしまった。 下り1本(荷物輸送列車)、上り3本(朝ラッシュ時2本と荷物列車の折り返し1本)については上野〜黒磯間での運転だが、10両貫通編成(基本編成)の宇都宮以北の乗り入れが完全に消滅している。 E231系10両編成での運行は残っているものの、全てが5+5両編成での運行となっているのが特徴で、将来的には2階建てグリーン車が宇都宮以北に入らないようにと考慮している様にも捉えられる。 なお、宇都宮〜黒磯間をピストン輸送する8往復と氏家〜宇都宮間1本については211系が使用されている(以前は3往復しか使われていなかった)。所属する車庫(新前橋)に戻りにくい場所でも果敢に活躍している。 今回は車両運用の動きが大きかったため、総括として以下にまとめてみた。

115系電車:上野・池袋〜黒磯間
2003年2月で池袋への乗り入れを廃止していたが、今回の改正で復活している。 以前と同一のスジではないが、11両編成にて往来の活躍を彷彿させつつ走っている。 その一方、宇都宮以北への運用は朝方の1往復(全区間11両編成)のみとなってしまった。 また、平日に15両編成で運転される列車も残り1往復となった。 なお、土曜休日の15両編成は2003年2月の運用改正で消滅している。 以下に平日に1本だけ残る15両編成の列車を示す。
(530M[小金井6:00→上野7:33]、537M[上野7:44→宇都宮9:30])
2003年2月改正で平日の15両編成は2往復に激減したが、終にリーチがかかってしまったことになる。 高崎線ではE231系が走り始めたと同時に115系の15両編成が消滅したが、宇都宮線ではここに来て粘りを見せて頑張っていると言えるのではないか。

211系電車:上野・小田原・逗子〜前橋・小山・横川・黒磯間
湘南新宿ラインでは大幅な運用変更が行われた関係で逗子乗り入れが実現している。 ただし逗子行きのみで逗子発はないのが特徴である。 また、平塚発着の列車にも充当され、行き先表示幕もここに来てフルに活躍している。 その他、宇都宮〜黒磯間での運用が3往復から8往復に増加している。

E231系電車:上野・小田原・逗子〜前橋・黒磯間
宇都宮での系統分割の影響を受けて、10両編成(基本編成)は宇都宮以北へ入線しなくなった。 かろうじて残った上野発黒磯行きの荷物列車も5+5両に変更された。 5両編成(付属編成)は相変わらず宇都宮以北での運用が多いが、こちらもやはり湘南新宿ラインの運用改正の影響で平塚までの乗り入れを国府津まで伸ばしている(10両編成(基本編成)は小田原まで乗り入れ)。 全体的に見れば運用範囲の拡大が目立っているが、編成ごとの役割が明確になってきていると言える。

弱冷房車の位置を変更(2004.4)


※写真…8号車に換わった弱冷房車

東海道線用に国府津電車区へ増備が進むE231系近郊型だが、この度、小山電車区所属のE231系近郊型の基本編成の3号車にある弱冷房車を東海道線と共通にするために8号車へ変更されることになった。 4月17日辺りからU503・U504・U525・U540などを皮切りに変更が進んでいる。なお、この事項は基本編成(10両編成)のみであって付属編成には動きが無い。 そもそも弱冷房車が基本編成の3号車に設定されていたのは、115系の時代からのものであって、それを受け継いだものと見られる。

2階建てグリーン車デビューは7月に決定(2004.5.12)


※写真…留置されている2階建てグリーン車群

大宮工場の前に留置の続く2階建てグリーン車であるが、この度2階建てグリーン車の概要と宇都宮・高崎線内でのグリーン車の利用料金等が発表された
料金体系やグリーン車の利用体系についてはここでは触れないが、車内検札を不要とした「グリーン車Suicaシステム」をこのグリーン車に初めて導入する。
なお、グリーン車の連結は7月から開始されるが、ダイヤ改正(グリーン車料金改正)が行われる9月初旬までは普通車(乗車券・定期券のみで乗車可能)として使われることになった。 極めて異例なグリーン車の扱いに、沿線住民もさぞかし驚くことだろう。

参考記事:JR東日本プレスリリース(PDFファイル)

小山車両センターへ名称変更(2004.6)


JR東日本各支社の基地各所の名称変更が行われているが、この度小山電車区についても小山車両センターに名称変更された。 これは乗務員の配置に関係なく名称の変更が行われている模様である。なお、新前橋電車区はそのままである。

これもまた関係のない事項なのだが、6月5日辺りから新前橋電車区の211系にも弱冷房車が設定され始めた。 5両編成の3号車に設定されており、現段階では3・8・13号車にはランダムで弱冷房車が入るようになっている。 E231系近郊型に合わせた設定なのであろう。 なお、小山車両センターのE231系については最近になってようやく弱冷房車の位置の変更作業が終了したようである。

2階建てグリーン車を運用開始(2004.7.1)


※写真その1…初日グリーン車3番列車における車内清掃
※写真その2…通学客でごった返す高崎線グリーン車1番列車

2004年6月10日に2階建てグリーン車のデビューが発表された。 宇都宮線で7月1日、高崎線で7月8日と発表された。 そして7月1日、遂に宇都宮線の普通列車に2階建てグリーン車が走るようになった。 2階建てグリーン車は4・5号車に連結され、運用される列車については駅員が案内・誘導するなどして 「普通車として利用するグリーン車」をアピールしていた。 車内清掃が行われる上野駅では10人近くの清掃員をグリーン車に集めて清掃する姿や、駅係員やグリーンアテンダントが集って挨拶する場面が見られた (注:グリーンアテンダントが営業列車に乗るのはダイヤ改正以降)

なお、該当の2階建てグリーン車付編成だが、デビュー当日は1編成が往復する形で走っていた。 これは6月末に基本編成となるU508編成から中間付随車の4・5号車(サハE231)を抜き取り、サロE230・E231-1003(2階建てグリーン車)を代わりに連結した編成が使用されている。 今後はさらなる編成の増加とともにグリーン車付編成の運転本数の増加に伴う朝・夕ラッシュ時の混雑・混乱が懸念されている。
列車の運転についてだが、充当列車の発表は運転当日に駅で発表する形を取っており、不定期に来る列車にして利用者の集中を避けていた。 運用については、新宿以南のグリーン車との混同を避けるために池袋より南へ運用しないこと最も混雑する時間帯を避けるなどの工夫が見られた。デビュー初日からの三が日の運用を以下に示す。

・7/1(木)
524M [小金井 5:24→上 野 6:47( 7番線)]
531M [上 野 7:00( 7番線)→宇都宮 8:41]
572M [宇都宮 9:00→上 野10:44(15番線)]
565M [上 野11:05(15番線)→宇都宮12:46]
634M [宇都宮14:40→上 野16:21(15番線)]
631M [上 野16:34(15番線)→宇都宮18:31]
3546M [宇都宮18:40→上 野20:10( 7番線)]
3549M [上 野20:20( 7番線)→宇都宮21:52]
・7/2(金)
558M [宇都宮 7:13→上 野 9:12(15番線)]
579M [上 野12:35( 7番線)→小金井14:03]
654M [小金井17:18→上 野18:49( 5番線)] *15両編成
657M [上 野19:10( 5番線)→小金井20:45] *15両編成
・7/3(土)
592M [小金井12:07→上 野13:29( 7番線)]
3535M [上 野13:45( 7番線)→宇都宮15:15]
642M [宇都宮15:30→上 野17:21( 8番線)]
641M [上 野17:34( 8番線)→宇都宮19:26]
3548M [宇都宮19:37→上 野21:13( 7番線)]
3553M [上 野21:20( 7番線)→宇都宮22:52]
※7月4日以降の運用については宇都宮線のページで参照して頂きたい。

また、以下には7月8日の高崎線の初日の運用を示す。小金井からの出庫でU508編成が使われた。
・7/8(木)
526M [小金井 5:36→上 野 7:01( 8番線)]
533M [上 野 7:12( 8番線)→宇都宮 8:57]
574M [宇都宮 9:16→上 野11:05( 8番線)]
921M [上 野15:55( 7番線)→高 崎17:45]*車両故障のため25分程度遅延
978M [高 崎19:59→上 野21:45( 5番線)]
977M [上 野22:04( 5番線)→籠 原23:17]*運行中止
681M [上 野22:08(14番線)→小金井23:43]
921M を運行中、大宮〜宮原間にて4号車で車両故障が発生し、上尾にて車両点検を行った。 以降は4号車のドアを締め切り扱いにして運行した。 978M運用後は977Mではなく681Mに運用を変更して修理のために小金井にトンボ帰りをした以後3日間、高崎線では予定していた2階建て車両の運用が無くなった
※7月9日以降の運用については高崎線のページで参照して頂きたい。

今後はさらに運行本数が増加し、9月中旬には宇都宮・高崎線の双方で上下約130本の運行(全体の運行の約3割に該当)にまで膨れ上がる。 ダイヤ改正後は湘南新宿ラインの全列車がグリーン車連結車両に限定されるため、宇都宮・高崎線におけるグリーン車の運転本数は1/10まで減少する。

参考記事:JR東日本プレスリリース(PDFファイル)asahi.com
参考サイト:宇都宮線のページ高崎線のページ

グリーン車の組込順序の方式が崩れる(2004.9.10)


今まではU508編成から順序よく2階建てグリーン車を組み込んでいったが(U509、U510、U511...の順)、 U524編成の次は最終増備編成のU541編成に2階建てグリーン車が組み込まれた。 これにより順番に組み込むという法則が崩れてしまった。詳しくは編成表をご覧頂きたい。

なお、関係がないが埼京線の6扉車組み込み時も「ハエ08編成」から組み込みが開始されており、 末広がりという縁起を担いでのものかとファンの間では噂されている。

ダイヤ改正、自動放送使用開始(2004.10.16)


※写真…宇都宮線快速に充当される小山車

小山車ではグリーン車付き編成を19本揃えて万全を期してダイヤ改正に臨んだ。 グリーン車付き編成はダイヤ改正後は新宿経由の湘南新宿ラインを中心に運用し、一部は上野発着の列車に充当している。 線区によっても偏りのある運用となっているため、各編成の動きを以下にまとめた。

・基本編成(10両)、グリーン車付き
逗子・大船〜小金井・宇都宮間を運転する湘南新宿ライン全列車と、宇都宮線上野〜宇都宮間の一部列車に充当している。 なお、高崎線および東海道線と、それにからむ湘南新宿ラインには一切運用されていない
・基本編成(10両)、グリーン車無し
宇都宮線上野〜宇都宮間の一部列車と、高崎線上野〜高崎間の一部列車に充当されている。 なお、グリーン車無しの編成に限っては自動放送が未対応のままで、連結相手の付属編成が自動放送対応であった場合は全車両が自動放送でなくなる。 運用面の特徴だが、高崎線において15両編成となる時は国府津車の付属編成のみを組む。小山車の付属編成を組み込むことは一切ない。
・付属編成(5両)
逗子・大船〜小金井・宇都宮間を運転する湘南新宿ラインと、宇都宮線上野〜宇都宮〜黒磯間の一部列車に充当している。 グリーン車付きの基本編成と同様に、高崎線および東海道線と、それにからむ湘南新宿ラインからは撤退した模様。 また、小金井以南では主に増結専用として使用しているほか、引き続き宇都宮〜黒磯間の区間ローカル運用にも使用している。 115系電車の完全撤退により運用の変化が生じた宇都宮〜黒磯間だが、代わりに211系電車がさらに進出してやや運用が減ったものの、同区間においても主力の座は譲っていない。 運用面の特徴だが、宇都宮線で5+5両編成の列車が残存するため、このような列車にも充当される。 時折、小山車5両+国府津車5両というような列車が見られる。

総括であるが、宇都宮・高崎線では115系電車の完全撤退で211・E231系電車の2車種に統一された。 宇都宮・高崎線ではかなり激しく運用の変化があったが、大宮以北における両線の211・E231系の運用のバランスは改正前後で変わっていないと言える。

先頭車の編成番号札にグリーンマーク貼付開始(2004.11)


※写真…U517編成の新しい編成札(AKIRAさん提供)

グリーン車の連結の進む基本編成であるが、この度グリーン車連結の有無を示すための編成番号札が用意された。 この札が登場したのはおよそ11月中旬であり、連結が進むとともに各編成に普及していった。 貼付時期によってグリーンマークの大きさに差があるが、 これは後にグリーン車が広く普及した時期には貼付の必要があまり無くなったことや、 この間に発生した編成番号札の盗難が影響したのではないかと見られる。

2004年内のグリーン車組み込みが終了(2004.12)


2階建てグリーン車を組み込んだ基本編成は、ダイヤ改正時は19本、ダイヤ改正1ヵ月後には23〜24本、12月中旬までには25本が揃った。 これにてこれまでに甲種輸送で運ばれてきたグリーン車(単体)の組み込みが全て終了して年度内の動きは収束した。
2004年末の時点で残るグリーン車非連結編成は16本である。 (U501,U502,U503,U504,U505,U506,U507,U529,
U533,U534,U535,U536,U537,U538,U539,U540)

鉄道ダイヤ情報誌に最新の運用表が掲載される(2005.1)


2004年10月16日改正で大きく運用が変わった小山車だが、 鉄道ダイヤ情報誌2月号にて湘南新宿ラインの特集が組まれ、 その中に回送列車を含む全運用が掲載された。 掲載範囲であるが、小山車両センターの運用のほか、国府津車両センターの全運用(113系を含む)も含まれている。 具体的には、以下のような運用数となっている。(平日、土曜休日共通)

・基本編成(グリーン車付)
「A1〜A26」の26運用(宇都宮線・湘南新宿ライン)。
以上の運用を小山車25編成と借り入れの国府津車3編成(K-02・08・16)、合計28編成で運用している。
※そのうちA22〜A26はダイヤ改正1ヶ月後までは「グリーン車無」も運用された。

・基本編成(グリーン車無)
「A51〜A64」の14運用(宇都宮・高崎線上野発着列車のみ)。
以上の運用を16編成で運用している。
※そのうちA54の午後からA61の午前までの実質7運用分は高崎線内の運用。

・付属編成
「A151〜A176」の26運用(宇都宮線・湘南新宿ライン)
以上の運用を28編成で運用している。

以上の状況から、各編成に2編成ずつ予備を持たして運用していることが明白になった

なお、次号においても湘南新宿ラインの特集が組まれたが、 運用表が掲載された2005年2月号に関しては特に売れ行きが良かったようだ。 関東各地の書店において品薄の状態が見られたことから、 首都圏を縦断するE231系近郊型の人気が垣間見えた。

高崎線運用列車中心にグリーン車連結列車増加(2005.3)


※写真…車内案内機の横に貼付した便所への案内シール

2005年3月10日から同年4月1日にかけて高崎・宇都宮線上野発着列車でグリーン車付列車の運用が拡大されることになった。 運用のまとめに記載した基本編成(グリーン車無)のうち、 高崎線にからむ運用である「A54〜A61運用」に直接投入している。 これにより、2005年3月10日からは高崎線上野発着においてもグリーン車連結列車が頻繁に登場することになり、 2005年4月1日には高崎線における小山車の運用はグリーン車連結編成のみとなった。 これ以降はグリーン車無し編成の運用は宇都宮線のみとなった。

※2005年3月10日から4月1日までの間は、「A54〜A61運用」に該当する列車は、 グリーン車の有る編成と無い編成の運用が入り混じり、 日によって連結の有無が異なる不定期列車として扱われた。(2004年10月16日改正〜ダイヤ改正1ヶ月後にかけて行われた処置と同様。)

注1) これに伴い、8編成分のグリーン車(16両)が2月に東急車輛で製造されている。K-02編成(国府津車両センター)を用いて公式試運転を実施し、3月4日にグリーン車の組み込みを開始した。
注2) 2005年4月1日現在、残るグリーン車非組込編成は8編成。宇都宮線上野発着に限定運用。
(U502,U503,U504,U505,U506,U507,U539,U540)
注3) グリーン車の組み込みに際しては普通車の客室ドア戸袋付近に広告枠の増設を進めている。これと同時に車内案内機の横に便所への案内表示のシール貼付を進めている。(既存の国府津車に準じる)

基本編成全てにグリーン車を連結(2005.7.1)


グリーン車を組み込まずに残っていた8編成だが、 5月17日と31日に川崎重工から合計8編成分(16両)のグリーン車が甲種回送され、 公式試運転、各編成への組み込みを実施した上で営業運転に充当された。 3月まではグリーン車連結列車の増加に伴ってはプレスリリースでアピールしていたが、 今回の組み込みに際しては特に一般客への周知は行われなかった。 (同線で活躍する211系車両が未だグリーン車を組み込まないままであるためか。)

実際には6月10日よりグリーン車連結列車が増え始め、6月30日でグリーン車非連結列車(基本編成)が消滅した。 最後にグリーン車が連結されたのはU507編成で、7月上旬に組み込みを終えている。(7月1日以降しばらく予備車扱いとなっていた模様。)
グリーン車登場(2004年7月1日)から丁度一年で対象の列車全てでグリーン車を連結したことになる。 (付属編成2本を組んで運転する列車が残っているため、E231系近郊型で運行される列車の全てがグリーン車付とは限らない。)

付属編成のみの列車での自動放送開始(2005.11.1)


宇都宮線で中心に運転されている付属編成を2本つなげた10両編成および5両単体編成であるが、 この場合はグリーン車を連結していないために自動放送は使われず、肉声放送となっていた。 しかし、11月1日よりこのようなグリーン車非連結列車においても自動放送が使われるようになった。 これにより、上野発着の付属編成2本連結の10両編成(グリーン車無し)の列車や、 5両編成で運行される末端の宇都宮〜黒磯間でも自動放送の使用を開始した。 これに関する音声の情報は「音で聞くE231系近郊型」を参照して頂きたい。

E231系近郊型小山車追加生産開始(2005.12)


小山車両センター向けに550両、国府津車両センター向けに590両製造されたE231系近郊型であるが、 2006年3月18日改正で宇都宮線系統の湘南新宿ライン朝夕2往復の列車を10両編成から15両編成に増強することや、 2006年7月8日改正(詳細は後述)で上野発着列車で全ての列車にグリーン車を連結ことが決定したため、 基本編成8本、付属編成6本、合計110両が追加生産されることになった
ハード面では国府津車両センターに増備されてきた新津車両製のE231系近郊型に準じるが、 客室設備は小山車両センターのそれに準じている(9・10号車はロングシート車)。 また、6号車はバリアフリーの観点から和式便所から車椅子対応の洋式便所に変更され、その付近の手摺りも仕様が改められている。 その他、グリーン車の室内灯のカバーがスリットで覆われるようになった等、マイナーチェンジの目立つ車両となっている。 しばらくは新津車両製造でE231系近郊型の製造が続いていたが、同工場では常磐線の新型車両(E531系)の製造が開始されたため、 東急車輛製造にて再生産されることになった。

※2005年12月の段階では、東急車輛工場内にちらっとE231系の鋼体が見える状態である。

補足) E231系近郊型へのグリーン車組み込みが終了してからは、 捻出された旧型車両(113系)のグリーン車を211系車両に転用連結を進めているが、 転用車両だけでは上野発着の全列車をグリーン車連結列車で統一できないため、不足分を追加製造したE231系近郊型で補うことになる。 なお、これにより余剰となった211系110両については房総半島のローカル列車(千葉支社)への転用が決定している。

2006年3月18日改正情報元:下野新聞の2005年12月24日の記事(消失)

追加製造の小山車登場(2006.1.31)


※写真…宇都宮線で運用されるU-584編成

グリーン車連結100%へ向け追加生産を開始したE231系近郊型の第一弾である基本編成(U-584編成)と付属編成(U-105編成)が東急車輛を2006年1月31日に出場した。 後日(3月18日改正)には湘南新宿ラインの編成増強を控えており、この車両はそのためにあえて改正前に製造されたものと思われる。

U-584編成は2月8日に宇都宮線(644M 小金井6:43発)で、3月2日に高崎線(923M 上野15:55発)で早速営業運転を開始しているが、 U-105編成は2月16日に高崎車両センターへ回送され、しばらく乗務員訓練等が行われたた模様で、3月18日改正までデビューすることはなかった。 3月18日改正までにこれらの編成を含めて10両編成が3本、5両編成が3本製造された。

補足) 小山車両センターは2004年11月中旬から国府津車両センターのE231系近郊型10両編成(K-02編成)を借りて営業運転に使用したままであったが、 U-584編成の営業運転開始と同時に国府津車両センターに返却している。

宇都宮・高崎線上野発着全列車グリーン車連結へ
(2006.3.18)


E231系近郊型にグリーン車を連結して以来サービス利用が好調のため、 2006年7月8日改正で宇都宮・高崎線上野発着の列車もグリーン車連結編成で統一することが発表された。 これに伴っては同じく上野発着である常磐線中距離電車にも2007年初からグリーン車を投入することが発表された。

情報元:JR東日本プレスリリース(PDFファイル)

充実の2006年3月18日ダイヤ改正(2006.3.18)


上記にも挙げたとおり、湘南新宿ラインの編成増強や近隣の東海道線で40年以上親しまれて来た113系電車の完全淘汰などがあったため、小山車の運用体制にも変化が見られた。

※写真…湘南新宿ライン増結用に増備されたU-105編成

・宇都宮線・湘南新宿ライン(小山車両センター)
宇都宮線で運用されていた211系10両編成(1運用分)をE231系10両編成(グリーン車付)に置き換えることにより、宇都宮〜黒磯間でグリーン車連結列車の営業運転を開始(1725M 小山5:42発〜568M 黒磯7:29発〜以降省略)。 この置き換えにより、基本編成の運用が1つ増えている。(U-584編成を追加充当)
また、2004年3月12日を最後に途絶えていた宇都宮〜黒磯間でのE231系近郊型基本編成の運用をこの改正で再開している。
この他に湘南新宿ライン朝夕2往復の列車(1150Y 小金井7:27発〜4620E 逗子10:26発と1250Y 小金井16:17発〜1770E 逗子18:57発の計2往復)を10両編成から15両編成に増強。 この増強により、付属編成(5両)の運用が1つ増えている。(U-105編成を追加充当)

※写真…東海道線・湘南新宿ライン・高崎線で運用されるU-586・U109編成

・東海道線(国府津車両センター・田町車両センター)
40年以上親しまれてきた113系をE231系近郊型増備により完全淘汰。 増備不足分については横須賀・総武線快速から転属のE217系15両を3編成を充当する予定だったが、 改造工事の遅れにより改正当初はE217系を1編成しか準備できなかったため、小山車両センターからU-585・U-107編成とU-586・U-109編成の合計30両を借り入れて東海道線・湘南新宿ライン・高崎線で運用している。

御殿場線山北に到達したU-109編成(2006.4)


※写真…5月20日の2559M列車、山北行きのU-109編成(宇都宮線好きさん提供)

詳細は不明だが、国府津車両センターに貸し出し中のU-107編成が4月上旬に御殿場線山北まで営業運転で入線した。 同じく貸し出し中のU-109編成も5月20日に2559M列車で御殿場線山北まで到達していることが確認されている。 追加製造されたE231系近郊型については既存車とは違い、JR東海用の走行保安装置(ATS-SN')が装備されているため運用上の制限はない。 既存の小山車では実現することのないものであることや、貸し出し中のみに見られることのため、このように記録として残しておくことにする。

U-585・U-107編成を小山車両センターへ返却(2006.5.22)


3月18日改正から東海道線・湘南新宿ライン・高崎線に充当されていた国府津車両センターへ貸し出し中のU-585・U-107編成であるが、 横須賀・総武線快速から転属のE217系の改造工事が終了し、無事計画どおり3編成が営業運転に就いたことにより返却された。 なお、U-586・U-109編成は貸し出されたままである。
返却された同編成であるが、U-585編成については5月29日を皮切りに宇都宮線での目撃情報が多数寄せられている。(筆者も確認済)

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